KUMATAN HOUSEの「オンライン化サービス」を受けられたマーケティングアイズ株式会社 理央周先生にお話を伺ってみました。アフターコロナそしてハイブリッド化が当たり前となった現在でも貴重なお話が盛り沢山でした。
プロフィール:理央周(りおうめぐる)氏
売れる仕組み創造カンパニー Marketing is代表取締役
関西学院大学専門大学院 経営戦略研究科 教授
一般社団法人最適経営学実践会 代表理事
ビジネス著書ベストセラー多数
KUMATAN HOUSEのサービスを受ける前はご自身の生活やビジネスはどのような状況でしたか?
それまではですね、コロナ前まではすごいリアルにこだわった研修というか人材開発のプログラムを大きめの企業さんに提供してたんですね。リアルにこだわるってどういうことかっていうと、対面で、例えば私がいて、ここに今受講生の方々が、企業からどうでしょうね、20人とか派遣されていて、スライドとかを使って喋ると聞いていただくわけじゃないですか。
で、聞くだけでもあんまり意味がないので、自分の意見を言っていただいて工夫しながら、私とやり取りしながら身につけていただくっていうのをずっとやってたんですね。それは企業の方に行くのもそうですし、私が経営してるマーケティングスクールも同じ形でやってたんですよ。
なぜかというと、どうしてもオンラインオンラインだと、一方通行になりがちだったりとかしていたので、コロナの前まではそういう形で対面でやってましたね。
その状況下で具体的にどんな課題を抱えていてどんなことに困っていましたか?
私は単発のセミナーとか講演とかで「これだけ覚えて帰ってくださいね」ってのあんまりやらないんですね。例えば、6ヶ月ぐらいで月に1回ずつ研修していただいて、で、例えば4月にやったのを5月にちょっとまたレビューして、で、新しいことを学んでいただいて、また6月って・・・これの繰り返しをやってたんですよ。
ただ4月と5月の間に皆さん、自分の仕事があるわけですよね。支社長さんだったらいろんな支店を回ったりとか。経営陣と打ち合わせしたりとか。で、その合間に4月でやったことをレビューするで学んだことを職場でやるていう。また5月に来たときにしっかりと報告して、私にですね。(報告を)もらって、それをブラッシュアップする。
こういう形を6ヶ月とか繰り返すわけなんですけど、はい。4月と5月に例えば…受講していただくのも大事なんですけど”4月と5月の間のこの1ヶ月何をやるかっ”てすごい大事なんですね。
でも人間って、結構忘れてしまうこともあるじゃないですか。忘れる方が多いっていうか、そんときにわざわざ私に電話してくるわけにもなかなかいかないので。この4月と例えば5月の間にも、自分の時間で学べたり、あるいはレビューというか、復習したりするようなことができないかな?と思ってたんですね。
なので、コロナも大きなきっかけだったんですけど、こういうのってやっぱオンラインのeラーニングスタイルが必要だなというのってあるじゃないですか。オンライン上に置いてあればいつでもできるので。なので、これを模索しているところ、コロナでリアル(な対面のビジネス)が出来なくなったっていうこの二つですね。
ご自身が望むビジネスモデルを構築する上で一番の障害はなんでしたか?
KUMATAN HOUSEさんにお願いする前は「いや、こんなの簡単にできるよな」ってちょっと高をくくっていたんですね。でも自分で調べたりしていると、当然なかなかやっぱりこう…例えば機材ひとつとっても何を揃えればいいのかわからないし、一番大きいのは私なんかは対面の講座用に作ってあるわけですよね。
コンテンツを。で、書籍も書いてますから…書籍も何冊も書いてます。で、コンテンツはめちゃくちゃいっぱいあるわけです。大学の講義もありますし。
でも、これをじゃあそのままオンラインコンテンツにしたらそれはそれで使えるものになるのか?とか販売できるクオリティまで持っていけるのか?っていうと、全然そんなことないんですよね。なので、その辺ですよね。
一番の障害、障壁みたいになってたのは…っていうのが1つ。なのでハード的なことの準備とコンテンツ的なソフトの準備がちょっとした壁になってましたね。
KUMATAN HOUSEのサービスを受けてみて実際どのようにビジネスが変わりましたか?
まずアレですよね。本当にKUMATAN HOUSEさんにはもうイロハから教えてもらいましたね。機材揃えるところからというか。それこそ編集ソフトから何から使い方とかも…How Toという意味じゃなくて。
例えば講演とかだと目の前に300人とかいるじゃないですか。その場合「皆さん、こんにちは」ってなりますよね。「皆さん、こういう悩みを持ってますよね」とか。でもeラーニングは目の前にいるの1人なので。相手が向こうに沢山いるとしても、「1対1で見てる」っていう…例えば、台本を作るときからも「あなたは」って言った方がいいですよとか。こういったことも教えてもらいましたよね。
マーケティングって顧客視点になるっていうところを…にならないというか。なかなかうまくいかないんですけど。そういう意味では自分もeラーニングに関しては全然、顧客視点になっていなかったなと。こういったことを教えていただいたことがやっぱり1番大きいですかね。
カメラからパソコンから全部、構図からどういった形で写したらいいかというところも、そうですね、ライティング(照明)とかも教えてもらったし。はい。やっぱりあれじゃないですかね。
一番大きいのは…何て言うんだろう。eラーニングのサイトって作るだけではあんまり意味無いんですよね。ラーニングマネジメントシステム(LMS)みたいな。ボーンってただ作ればいいってもんじゃないじゃないですか。で、さっき言ったようにeラーニングをこう、やっていく上でたくさんいろんな業者さんがあるんですよね。
「載っけておきませんか?」みたいな。それはそれで悪いことではないかもしれないんですけど結局そこに(ユーザーが)流入してこないとね。自分で持っているメディアってメディアのコストはかからないけど育てるのにすごい時間がかかるんですよね。
流入してきた…じゃあ流入のさせ方はどうなのかとか流入してきた人に次に新しいコンテンツをご紹介するときの仕組みはどうなのかって。マーケティングオートメーション(MA)って言ったりするんですけど。
KUMATAN HOUSEさんの場合はその流入の経路…営業ファネルというか、こういった組み立てとかも私のビジネスに最適なものをいろいろ選んで提案していただけたっていうのが決め手でしたよね。お願いするにあたって。
ワークスタイルなど具体的にどんな風に変化しどんな効果がありましたか?
コロナでe-Learningを提供する僕らがやりやすくなった部分もあるんですけど、ITがすごい進化したりとか、ツールが便利になったりとかして。これは受講する側も便利になったと思うんですよね。受講する壁もだんだんだんだん低くなってきたというか。こうなると、競争が激しくなると思うんですよ。
みんな「あ、やります」って言って。eラーニングの業界にやってくると。そうなるとどうなるかっていうと「本当にいいものしか生き残れないようになる」と思うんですね。どんな時でもそうだったんですけど。なので…ですからあれですね、eラーニングに限らないけど研修とか人材開発プログラムに関しては、とにかく質を向上させること、これを今どんどんやってる感じですね。
2つ目はこのeラーニングやってたりとかもあったので、執筆を本の執筆をちょっと止めてたんですよね。これもちょっと再開し始めようかなって。
3つ目は多分これが一番、今から力を入れたいなと思うんですけどね…実はちょうどね、この対談の直前まで別の出版社さんとちょっと打ち合わせしてたんですけど。今までここのところ、僕が自分でもやってきたことを、自分なりに振り返ってみると、ここ1ヶ月で新しい方々とリアルに会うことがめちゃくちゃ増えたんですよね。
これ何でかっていうと、多分、例えば「その大きな代理店さんに勤めていて本を出したばかりです」とか。「スタートアップの起業をやるので10月に登記して、12月からやります」みたいな方々とか。「〇〇テレビの~~プロデューサー」とか。
これって今までずっと、オンラインでみんなこうやって我慢してて、で緊急事態宣言明けて…やっぱり、リアルってすごい大事だという感覚をみんな思ってると思うんですよ。
なので、こう飲みに行ったりはなかなかできないと思うんですけど、リアルでも、いろいろな広がりができてくるような時期になったと思うんですね。私の場合だと東京にそういうリアルの場所があるので、そこをこう活用して、それでリアルのスクールと、あとITやeラーニングでこうね。
いろんなことをやってきたのって「ハイブリットにいろんなことができる」と思うんですね。
例えば、僕のところは少数制なので、12人しか受講者の方は入られないんですけど、東北とか北海道、あるいは九州とか沖縄の方々は、物理的に来るのも非常に大変だったと思うんですね。それを例えば二元中継みたいな形で。
サテライトにいる方とサテライトで聞いてもらえるとか、先生もそうですよね。「だからリアルとネットの境目がどんどんどんどんなくなっていく」と思うんですよ。もうなくなってるんですよね実は。
そこに(ビジネスを)仕掛けているんですけど、でも生活者の方々は後で(流れに気付いて)来るので。そこら辺の境目がなくなってシームレスになったときに手を打ってたらもう遅いんですよね。なので、そこを今(私は)ちょっと仕込んでる感じですね。
今たぶん世の中は「ITだ」「eラーニングだ」「オンラインだ」ってやってると思うんですよね。そこを逆張りして「リアルとオンラインとうまく融合」ができたらいいなっていう感じでやってますね。
オンライン化したことを踏まえて今後どのようなビジョンをお持ちでしょうか?
今…例えばUdemyとか、KUMATAN HOUSEさんで作っていただいたサイトに「ザ・マーケティング」みたいな基礎中の基礎の講座を上げていこうと思っているんですね。
当然、直球だけ打てるようになっても変化球来たら打てないので…これを基礎として次に、例えば営業のためのマーケティングとか、スタートアップのためのマーケティングとか、後はとは言ったものの、「直近で売らなきゃいけない」とかっていうのもあるので大学院でも教えてますが「マーケティング・コミュニケーション」っていうか。
広告宣伝や広報とかを使って、売上をどう伸ばしていくか?というコースを作ったりとか。私の専門分野は「ブランド・マネージメント」なのでブランディングを活かしてブランドマネジメントとか。こう具体的にUdemyとか自社サイトに上げていきたいなって、思いますね。これをやってます!というか。
最後に改めてKUMATAN HOUSEのサービスについて率直なご感想をお聞かせください
まぁ、あの本当に色々なことを教えて頂いたりとか、実際作っていただいたりとか…っていうことの「クオリティの高さ」をさっき話をしたと思うんですけど、それも大事なんですけど、一番大事なのってやっぱり…ビジネスって人と人がやることなので、お互いが信頼できるかどうか?に尽きますよね。
こういう風に(私達みたいに)パートナー契約とか結んで、一緒に仕事をしていっても…上手くいかないケースって逆にあったり、どういうところから来るかっていうと、例えばこちらからこう聞いたのに3日ぐらい返事がないとか。極端な話ね(笑)
そういうのってあるんですよ。でもそれって…結構そもそも論で小学校ぐらいから先生が教えてくれてることじゃないですか(笑)「何か聞かれたら、ちゃんと答えましょうね」とか「朝会ったら挨拶しましょうね」みたいな(笑)
そこがやっぱり(対応が)早いですよね、KUMATAN HOUSEさんは。すぐに正確な回答が返ってくるし、スピードが…。それとあれですよね、10聞いたら12とか13で返していただけるのが良いですよね。プロってそういうものですよね。