こんにちは、くまたんハウスの伊東祐希です。お客様からいただくご相談の中で最も多いのが、「オンライン講座を開きたいのですが何を選んだら良いでしょうか?どのツールを選んだらいいのでしょうか?」というご相談です。お気持ちはよく分かります。そうですよね。コースプラットフォームやメンバーシップサイトを使ってオンライン講座を作ろうと思った場合SaaSソフトウェアの場合ですと、
- Kajabi(カジャビ)
- Thinkfic(シンキフィック)
- Teachable(ティーチャブル)
が国内情報からでも分かる代表格では無いかと思います。
その一方でワードプレス内でオンライン講座を作ろうと思ったら、
- LearnDash(ラーンダッシュ)
- TutorLMS(チューターエルエムエス)
- LearnPress(ラーンプレス)
辺りなら国内情報でも出てくる方じゃないかと思います。正直これだけでも選択肢が多過ぎるかも知れません。そこで実際にこれまでのお客様とのご相談実例から記憶を紐解きまして、
- SaaS LMSを導入させて頂いたケース
- WordPress LMSを導入させて頂いたケース
それぞれのご相談実例を交えた導入ケースをご紹介させて頂きます。それでは早速、本題へと参りましょう。
\今回お届けするお話はこちらです/
「時間が無いのですがオンライン化したい」というAさんのご相談ケース
こちらのお客様のケースですが「オンライン講座を作ろうと思っていて、とりあえず(SaaS)契約したのですが、毎月経費が掛かるばかりで」とのご相談で正直諦めモードな状態でした。そして実際にお話を伺ってみると「とにかくやること多いことが分かって、英語の初期設定で、もう戸惑ってしまって」とのことで悩まれてました。
そこで状況を掘り下げて伺ってみると「講座のコンテンツはまだ出来ていないんです。研修が立て込んでまして」とのお話を聞かせて頂くことが出来ました。
結果、長期的に予定を伺ってみると、かなりスケジュールがタイトでした。当然ながら諦めモードになるのも無理は無いと思いました。自力でオンライン講座のすべてを作ろうと思った場合・・・
「講座の設計図が出来た!」
↓
「自分のオンライン講座が出来た!」
↓
「プラットフォームの導入が出来た!」
↓
「オンライン講座の販売開始ができた!」
と大きく4つのステップを辿る必要があるからなんですね。なので全部自力でやろうと思ったら、それなりに月日が掛かります。
もちろん、時間やお金に余裕がある場合は、自力でやるのもひとつの手なんですよね。ただ、ビジネスは時間が命ですので、悠長にしてられないということもあるかと思います。必要以上に時間や手間暇が掛かりすぎてコンテンツ作りの時間が取れなければ元も子もないですからね。
Aさんの様なケースの場合ですとご多忙なことが大前提でしたので長期目線で建設的に計画を立てることが必要不可欠でした。また重ねて「オンライン化してもマイペースでしか動けないのでプラットフォームの維持費も気になるのですが」といったご相談も頂いてました。
Aさんがご契約されていたSaaSソフトウェアは毎月119ドル。日本円にすれば毎月1万3千円弱掛かっていました。年間だと15万円ほど掛かりますね。これにセールスファネルビルダーを契約して収益を最大化させようと思ってツール契約すれば更に経費は掛かります。その場合のよくある一例を挙げますと、
- セールスファネルビルダー毎月97ドル
- メールマーケティングツール毎月29ドル
- メンバーシップサイト毎月119ドル
- 自動連係ツール毎月約20ドル
合計すると265ドルでした。日本円にすると毎月約30000円、年間だと36万円が経費として掛かることになります。このようにご提示すると「果たして本当に自分に回収が出来るのだろうか」といった感じで悩まれる方もAさん以外にも実際いらっしゃいます。
お気持ちは分かります。いくら優れたツールを保持していても準備に時間が掛かれば、それだけの経費が掛かることにもなります。また販売開始後はサイトにアクセスしてくれる訪問者の数やリストの数にも左右されます。というのもですね、オンライン講座を開いて販売開始した後には例えば、
- コンテンツマーケティングを実践する
- 有料広告を打つ
といった方法が有効なのですが、習慣的に幾つかやることがあるからです。そこで、くまたんハウスでは、お客様からご相談頂いた際には、お客様個別で最適なプランをご提示しております。オンライン化出来るだけで一つの成功ですが、オンライン化後にも次のゴールがあるからです。働き方が一変することは間違いないわけなのですが。
「マンパワーに限界がきてるのでオンライン化したい」Bさんのご相談ケース
こちらのお客様のケースですと、「会社の業績は良いのですが正直マンパワーに限界があるのでオンライン化したい」といったご相談実例になります。
こちらのお客様の場合は、既に優秀過ぎるコンテンツクリエイターでした。ただ「英語は苦手だし、苦手なことは専門家に任せたい」とのことでした。Bさんのようにマンパワーに限界を感じて、デジタルシフトしたいケースですと、事業をオンライン化していくことで、負担を減らしていくことができます。
ただ、既に余分に活動できる時間が無い状態でした。なので、実装作業のために人員を割くことができないので専門的な作業をゼロから学んでいくことがリスクとなるケースもあります。こういったお客様の場合ですと経費よりも活動を活発化させたい傾向が見受けられます。
そういった場合はくまたんハウスでは・・・
- どうしてオンライン化しようと思ったのか?
- どのようにオンライン化をしたいのか?
- 将来的にどうなっていきたいのか?
など深く、お客様それぞれビジョンがありますのでお伺いさせて頂くようにしております。オンライン化といってもお客様によって千差万別です。オンライン講座が出せれば成功とは必ずしも言えないケースも過去に少なからずあったからなんです。だからこそ必ずZOOMによる個別面談では、お客様のことは深く掘り下げて、伺うようにしております。
そして、経費に余裕がある場合には、活動展開に合わせたシステムもご紹介しております。広告やコンテンツマーケティングが既に活発な場合、優れたシステムツールがあるからです。場合によっては日本未導入のシステムもご紹介させていただいております。
「ワードプレスを運営してるので拡張できないか」というCさんのご相談ケース
「これまでワードプレスだけでオンライン講座を提供してきたのですが、各記事にパスワードを掛けた形で、動画を提供してまして」とのことでした。そして、「できれば既存のワードプレス内に、LMS環境や、セールスファネル環境を追加できたら」とのことでした。Cさんの場合ですと予め目的がはっきりとされた状態で導入相談を頂いておりました。
既にワードプレスの運営管理には問題がないとのことでしたので、
- セールスファネルビルダー:年間97ドル
- メールマーケティングツール:年間129ドル
- オンラインコースプラットフォーム:年間189ドル
それぞれをプラグインで拡張する形でシステム導入させていただきました。海外ではよくシステムを丸ごと提供する「SaaS LMS」と「WORDPRESS LMS」が比較されますが、どちらも一長一短なんだなということがよく見受けられます。
というのも海外の起業家は本当に柔軟なんです。「これをやるにはこうでなければならない」といった一辺倒な考え方ではなく「これをやるんだったらこういった方法もあるし、経費を削減したければ、こういった方法だってあるよ」といった感じに柔軟にシステムやツールを組み合わせて使っているからです。なので海外の起業家からそのことを学んだ時にはとても衝撃的だったのを今でも覚えています。
そこから、くまたんハウスではお客様のご要望やご予算にあったシステムやツールを提案して導入させていただくようになりました。
ご参考までにざっくりとそれぞれの特徴をお伝えしますと・・・
SaaS LMSの場合・・・
- 維持費はそれなりに掛かる
- システムや機能が豊富
- 運営管理がとても楽
WordPress LMSの場合・・・
- 維持費がとにかく安い
- システムや機能は豊富
- 自社による運営管理が必要
といった特徴があります。正直どちらも建設的にシステムを組んで運営管理できれば問題は起こりません。問題が起きても対処ができます。なので、くまたんハウスではJV案件にてSaaS LMSもWORDPRESS LMSも両方共に稼働させているのですが、どちらも良いものは良いんですよね。
最近も個人的にワードプレスプラグインの開発者の方に機能改善をお願いしたくてFacebookからサポートをお願いしました。そしたら丁寧に「実際に画面をみさせてくれませんか?」「また確認後にはパスワードは変えてくださいね」との一言を頂きました。そして実際に見て頂き、機能改善をお願いしたら、快く承諾してくれて即座に改善していただきました。
ちなみにそのプラグインの開発者の方の会社は、少人数で開発されておられるようです。会社の安全度という面では、普通の商売に置き換えれば分かりますが、個人店でもチェーン店でも優れた商品やサービスを提供しているお店は、やはり良いお店なんですよね。優れた商品やサービスを提供しているお店があれば紹介だってしたくなるものです。それはオフラインもオンラインも変わりませんよね。
ただ、そうはいっても、
- ワードプレスはオープンソースのブログソフトウェア
- データベース管理システムとしてMySQLを利用
- PHPで開発されている
といった前提の上で成り立つコンテンツ・マネージメント・システムです。なのでLMSという面では海外ではSaaSの方が圧倒的に種類や機能が豊富なソフトウェアが多いなぁと日頃のリサーチ活動から感じております。
まとめ:最適なLMSは人それぞれでした
・・・いかがでしたでしょうか?過去のお客様の、ご相談実例の一部を交えて「SaaS LMS」「WordPress LMS」の両方の導入実例ケースをご紹介致しました。私達はお客様にとっては「縁の下の力持ち」的な役割を担っているのだと感じております。
だからこそ「オンライン講座を開くためには私は何を使ったら良いでしょうか?」「自社でオンライン化する場合にはどんなツールを選んだら良いでしょうか?」というご質問に関してはお客様それぞれで最適な答えは違うと私達は感じております。これらのお話が今後の活動の参考になれば幸いに思います。
それと時々ですが、
なんでこんな自由に構築出来るんですか?
と聞かれることがあるのですが、自分達のことは公には出してはおりませんが、実はオンライン講座の制作販売に関しては2010年辺りからクライアントありきで、
- アメーバーブログとHTMLサイトで制作・販売してきた経験
- ワードプレスだけでオンライン講座を制作・販売してきた経験
- SaaSソフトウェアでオンライン講座を制作・販売してきた経験
といった経緯で経験を積み重ねてきた上で現在があるからなんです。ですので時代と共にシステムやツールは本当に進化していると感じております。あなたはどのように感じていますか?それでは今回はここまで。またお会いしましょう。ありがとうございました。
オンライン&オフラインの組み合わせでビジネスをハイブリッド化したい年収1000万円以上の起業家から既存のビジネスをデジタルシフトしたい年商1億円以上の法人を対象に売れるオンラインスクールの構築支援から売れるセールスファネルの導入支援まで行っています。